来年から介護保険始まる台湾 日本のシステム学びに視察(福祉新聞)

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出典元: さかんに質問する台湾からの視察団

日本のケアシステムに学ぼうーー。台湾の医療、宗教などの関係者17人が8日、東京都多摩市にあるNPO「永山福祉亭」(寺田美恵子理事長)を視察した。

 訪れたのは台湾・彰化市などで8病院を運営する秀傳医療グループの黄明和会長ほか、仏教の中台禅寺の僧侶、建築士ら。秀傳医療と中台禅寺は高齢者施設を運営し、協力もしている。5日から10日まで2班に分かれ、首都圏や大阪府守口市の特別養護老人ホーム、老人保健施設、サービス付き高齢者向け住宅などを回った。

 台湾では来年、日本の介護保険法に当たる「長期介護サービス法」が始まる予定。ケア施設は増えてきたが、一行を引率した秀傳紀念医院(彰化市)の許恵美副院長は「高齢者が自由に集まる福祉空間はほとんどない。郊外にこれから作っていきたい」とし、介護施設以外に今回初めて日本のコミュニティーカフェ兼食堂を見学したという。

 1日に利用するお年寄りや支援ボランティアの数、食事や相談といったサービス内容、娯楽・イベントのプログラム、ボランティアに対する謝礼、今の課題など通訳を挟んで質疑応答は1時間に及んだ。寺田理事長は「食事の提供は昼だけ。イベントはボランティアが提案、実行します。ただし、ノーペイ。そのためリタイアした高齢者が多く、ボランティアはなかなか増えない」と現状を報告。一行は熱心にメモを取っていた。

 福祉亭オープンの2002年当時理事長だった元山隆さん(82)も顔を出し、発足時の公的助成の仕組みなどを説明。いまだ現役ボランティアとして活動していると聞き、「元気なのに驚いた」(許副院長)と拍手が起こった。

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