雑穀市場、500億円に拡大 「もち麦」が市場けん引(健康産業速報)

[ 元の記事 ]
雑穀市場が500億円にせまる勢いで伸長している。特にもち麦市場の拡大が大きく貢献した。麦や雑穀で販売シェア国内首位のはくばくは、「もち麦ごはん800g」が前年比197%と好調に推移。製造ラインも増設した。

 近年はもち麦の腸内フローラ(腸内細菌)への効果がメディアで取り上げられるなど、健康志向の高まりを受け、雑穀の注目度・関心度が格段に高まっている。需要が高まるにつれ、雑穀を用いた商品開発も活発化し、製菓や製パン、麺などへの配合が進む一方で、外食・中食業界でも雑穀を使ったメニューが浸透。外食業界では6月、牛丼大手の吉野家の新メニュー「麦とろ牛皿御膳」にもち麦が採用されるなど、様々な形で雑穀市場のすそ野が拡がっている。

 日本雑穀協会の調べによると、雑穀の市場規模は推計で約500億円。「以前は約300億円規模と言われた市場が、この数年で飛躍的な成長を遂げた」としており、その要因について「もち麦の爆発的ブームによる市場の拡大」と分析している。内訳は、もち麦を含む大麦が約300億円、それ以外が約200億円。

 雑穀ではこのほか、キヌア、アマランサスが躍進。日本ではあまりなじみのなかった穀物まで、ここ数年で消費者の認知度・注目度が飛躍的に高まっている。パッケージサラダの製造・販売を行うサラダクラブでは、ペルー産のキヌアをサラダ用のトッピング商品として販売。普段の食生活に身近な商品として確実に広がりをみせている。

 これまで外国産が主力だった雑穀は、市場拡大を背景に国内産地でも栽培を増やす動きがみられはじめた。栃木県では2月、食用大麦として開発した新品種「もち絹香」を登録出願した。このほか、新品種の開発では2012年、農研機構近畿中国四国農業研究センターが、炊飯しても茶色に変色しない品種「キラリモチ」を開発している。一大産地である北海道を筆頭に各自治体などで品種改良が進んでおり、雑穀市場は今後も拡大していくものとみられる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする