医師国家試験の合格者、2年連続で9千人超 – 厚労省発表、合格率は89.0%(医療介護CBニュース)

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出典元: 合否を確認する受験者ら(18日、厚労省)

厚生労働省は18日、第113回医師国家試験の合格発表を行った。1万146人の受験者のうち、合格者は9029人(前回比5人増)で、2年続けて9000人を上回った。合格率は、前回に比べて1.1ポイント低い89.0%だった。【松村秀士】

 今回の医師国試は2月9、10の両日に実施された。合格者を男女別で見ると、男性が6029人(合格率88.1%)、女性が3000人(90.8%)。新卒者は、前回よりも148人多い8478人が合格し、合格率は0.9ポイント低い92.4%だった。

■合格者の喜びの声と抱負

 合格発表の会場となった厚労省の講堂には、多数の受験者やその家族らが集まり、合否を確認する姿が見られた。

 橋里奈さん(31)は、文系の4年制大学を卒業後、知り合いの医師から医療を目指してみないかと誘われ、医学部のある大学に入学した。「国家試験では禁忌肢の問題があって最後まで安心できなかったので、受かってほっとしている」と一安心の様子。希望する診療科は、研究が進みつつある皮膚科だ。「もっと発展する余地があるので面白そうな領域。将来は人間的に評価される医師になりたい」と意気込みを語った。

 医師である父の姿を見て医療を目指すようになったOさん(24、男性)は、「合格してうれしい。手術によって人を助けることに興味があるので、外科を目指している」と喜びをかみ締めていた。医師の診療科偏在について問題意識を持っているOさんは、「忙しい診療科や拘束時間が長い診療科ほど収入が低く、時間にゆとりのある診療科では収入を得やすい印象があるので、こうした状況を改善しないと診療科の偏在はなくならないのではないでしょうか」と指摘する。

 中学生の頃から、児童虐待や子どもの貧困、教育の格差などに関心があった田邊桃佳さん(23)は、高校の時は文系の学問に興味を持っていた。しかし、医師である父の影響もあって、医学部のある大学に入った。大学で法医学の講義を受けたことをきっかけに、この分野に興味を持つようになった。国試に合格した田邊さんの今後の目標は、大学院で法医学をさらに学び、法医学者になることだ。「法医学の立場からいろいろなアドバイスをして、子どもの死亡を防いだり、減らしたりすることができたらいい」。田邊さんはこのように将来を見据えている。

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