県立病院で体内にスポンジ残置、再発防止策を導入 – 埼玉県病院局、アクシデント件数など公表(医療介護CBニュース)

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出典元: 埼玉県病院局が公表したインシデント・アクシデント件数や医療安全の取り組み

埼玉県病院局は15日までに、県立病院のインシデント・アクシデント件数などを公表した。具体的な再発防止策も示しており、手術で使用した内視鏡手術用スポンジが患者の体内に残されていたことが手術後に分かったケースについては、再発防止策として、医師・看護師が一斉に手を止めて確認する閉創前タイムアウトや閉創前カウントを導入したという。【新井哉】

 病院局によると、県立4病院の2017年度のインシデント件数は前年度比296件増の6675件、アクシデント件数は同335件増の2636件だった。

 インシデント・アクシデント事象の内訳(「その他」は除く)は、「処方・与薬」が2239件で最も多く、以下は「ドレーンチューブ類の使用・管理」(1508件)、「検査」(870件)、「療養の世話」(851件)、「転落・転倒」(783件)、「治療・処置」(483件)、「食事」(410件)、「手術」(299件)の順だった。

 病院局は、インシデント・アクシデントの再発防止策も明らかにした。スポンジを体内に残したケースでは、閉創前タイムアウト・閉創前カウントの導入に加え、「術後のレントゲン画像確認は手術にかかわった複数の医師および医療スタッフで協力して行うことにした」としている。

 看護師が採血前日、入院中の患者に対して採血終了まで禁食になることを口頭と文書で説明したが、患者が持参したパンを食べて採血日が変更となったケースについては、説明用紙に記載された禁食時間が「朝まで」とあいまいな表現だったため、患者は起床後から食べられると思っていたと説明。そのため、採血オリエンテーションに使用する説明用紙の禁食時間の表示を「採血が終了するまで禁食」に変更した。

 このほか、各病院における医療安全の取り組みも公表した。例えば、県立精神医療センター(伊奈町)では、「医療安全管理対策マニュアル」と「医療安全ポケットマニュアル」を年度ごとに改訂。特にポケットマニュアルについては、全職員が常に携帯し、非常時にも迅速に対応できるようにしているという。

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