A型肝炎、「男性の同性間性的接触感染が増加」 – 国立感染症研究所が発生動向の概要を公表(医療介護CBニュース)

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出典元: 国立感染症研究所が公表したA型肝炎の発生動向の概要

A型肝炎の流行を受け、国立感染症研究所は発生動向をまとめ、その概要をホームページで公表した。感染経路に関しては、食事などの経口感染に加え、性的な接触による感染があることに触れ、「特に2018年は男性の同性間性的接触による感染が増加している」と指摘。発生地域についても、「東京都、神奈川県、大阪府などの都市部を中心に患者の報告がみられる」としている。【新井哉】

 A型肝炎は、A型肝炎ウイルスによって引き起こされる疾患で、一過性の急性肝炎となる。2―7週間の潜伏期間の後、発熱や全身倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐などの症状が出る。治療法は、安静や対症療法が中心で、ほとんどが1、2か月で回復して慢性化しない。ワクチン接種で予防できるという。

 12年から17年までの報告数は、全国的な流行が見られた14年(433人)を除き年間約100―300人で推移していた。しかし、18年は14年の流行時を大幅に上回る報告数となっており、国や自治体などは警戒を強めている。

 同研究所は、A型肝炎の患者報告数(9月13日現在、724人)について、▽性・年齢分布▽感染源・感染経路▽症状▽国の対応―などをまとめた。

 それによると、患者の年齢の中央値は37歳で、15―17年の報告(798例、中央値44歳)と比べて低かった。男女別の割合については、「18年の男性の割合(91%)が過去の報告(61%)と比較して高かった」としている。

 感染経路については、「経口感染の割合(37%)が過去の報告(74%)と比較して低く、性的接触(54%)が過去の報告(4%)と比較して高い割合であった」と説明。性的接触で感染した男性のうち、同性間性的接触の報告数は327人となっており、15―17年の報告数(17人)と比べて多かった。症状に関しては、肝機能異常の割合(88%)が最も高かった。

 国の対応もまとめた。厚生労働省結核感染症課が7月18日、自治体や医師会、感染症関連の学会などに対し、推定される感染経路として性的接触が多いといった注意喚起の通知を出し、A型肝炎と診断した場合の留意事項も伝えていたという。

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